夜更けの寝言

掛け持ちおたくによる自分用備忘録。感想やレポ未満。

舞台 刀剣乱舞 維伝

舞台 刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち。12/21のマチソワを観劇してきました。マチネが立見席、ソワレがE列下手。5列目ともなると表情が良く見えてしんどさ倍増したので、感想が基本的にしんどい、苦しいになっています。悪しからず。そして2万字超えたので相変わらず長いです。

刀ステを観る時はなるべく事前にネタバレを踏まない、情報に触れない、を自分の中でルールにしているので、文久土佐藩、イベントでやったのだー!ぐらいしか分からぬままに現地へ。凱旋が始まったのが前日であること、またマチネから観たことで無事何も知らない状態で観劇出来ました。ネタバレ1ヵ月ほどせず心の中に留めていてくれた友人たちへ、ありがとう。

会場へ足を踏み入れるとスクリーンに映し出される今回の刀剣男士たち。1振りずつで、立ち絵とシルエットでの殺陣が順番に映し出されていた。もうここで鶴丸が健人鶴じゃなくて染様鶴だ……と崩れ落ちかける。キャストの変更は意味があっての事。一体何故鶴丸国永は染様鶴に戻ってきたのか。考えるだけで苦しくなったのと、染様鶴が来て健人鶴はどこへ行ったのか、考えることを放棄したくなったのとあり、他の記憶がとても曖昧。

【舞台本編】
舞台は幕末、土佐。坂本龍馬がペリーの黒船来航を目にした所から始まる。ここの語り部が堀川くんなんだけど、声が低い。落ち着いた声音を意識しているからなのか、それとも何か意図があっての低さなのかが分からない。桜田門外の変や、吉田東洋暗殺、龍馬の脱藩が群像劇を交えつつ堀川くんが補足していく。歴史の流れを演じている間ずっと見つめている堀川くん。まるで歴史を物としての目で眺めているような、色も温度も伝わってこない目。あの時、彼は一体何を思い、何を感じていたのか。仮にも対立関係にあった土佐のお話。何故語り部に堀川くんを起用したのかすごく気になるところ。
そして、武市半平太岡田以蔵が捕えられ、それぞれ切腹と斬首に処される。この時の反応が正反対で、人となりに驚く。武市先生は龍馬に全てを託すように落ち着いて腹を切ったのに対して以蔵は「嫌じゃ!死にとうない!死にとうない!助けてくれ!龍馬!龍馬!」と叫びながら首を打ち落とされる。
私は幕末は好きだけれど知識が完全に新撰組に偏ってしまっている人間なので、実は土佐のことって殆ど知らなくて。吉田東洋、武市先生、岡田以蔵坂本龍馬中岡慎太郎……等々お名前は存じ上げておりますがその方々の人となりは全く知らない。もっと言うと土佐の方の事情もよく知らない。のですぐ驚くし、疑問符散らしていると思いますが大目に見て下さい。こういうの観る時ってリアル知識とっても大事だよね……!!!!!!
場面は変わって、坂本龍馬が手紙を受け取り、武市先生と以蔵の死を知る場面。「どうして2人が死なないかんかった」「脱藩なんてしなければ」「一緒に脱藩していれば」その後悔の後に、「いや、既に起こったことは変えられんがじゃ」と言える強さ。人間の思いの「たられば」に引っ張られてこの歴史も時間遡行軍によって変えられてしまうのか、と思った所にちゃんと「過去は変えられない」と入れてきてびっくりしたんですよ。龍馬は過去を変えようとは思わないのかって。どんなに強い人なんだろうって。龍馬の心の強さを陸奥守吉行は引き継いだのか、そう思ったのに、そんな龍馬の後ろに現れる時間遡行軍。それもたくさん。ちょっとした希望さえも利用してくるのか、ここの時間遡行軍は……!

そこからの入電。ゲームの入電そのまま!ただ、多分大分初期に撮ったのか肥前の声も仕草も硬い!本編との差!と思ってしまった(笑)そうよね、観に行ったの凱旋公演だったからね。公演を重ねて肥前になっていった証拠!

そして始まったオープニング。うえええええ鶴が染鶴だよーーー!と早くも泣く。だってもう体の使い方からして違うんだもん。野生の鶴!荒々しい鶴!むっちゃんは最初からめっちゃアクロバティックだった……動けるむつ……さすが蒼木の陣さんですわ……でもこの公演数と殺陣の多さからあまりにも大胆なのは今回あまりしていない印象。小烏丸は相変わらず隙がないというか、相手の出方を待って綺麗に受け流して斬っていくよなあ……ゆらりゆらりと動く姿が美しいです……さすが刀剣の父……それぞれの殺陣や動きについてはまた後ろの方で纏めようと思います……!
この時舞台が可動式なことに驚く。ここまで動くのは刀ステ史上初では……??あっちもこっちも動く。慈伝が一切動かないセットだったから余計に動き出した時びっくりした。橋とかどこから開いた?そんなセットあった?と思ったら畳まれていたのが開いていたり、段差もいろいろ組み合わされてて本当にすごかった。あちこちに通るための穴もある!し、扉がくっついていたり。途中の戦いでお鶴があちこちから飛び出てきていて「正に君のための舞台!」と思ってしまった(笑)戦いながら動きながら舞台装置も動かすなんてアンサンブルの皆様お疲れ様です……あの軌道大変だっただろうなあ……

橋の上に並ぶ刀剣男士たち。はりまや橋?「次から次へと……!」と交戦していると時間遡行軍を斬りながら登場する肥前忠広と、肥前に懐かしい、久し振りだと声を掛ける陸奥守吉行。本当にむっちゃんが光。太陽のような男。そのまま先を急ぐという肥前に付いて捌けるむつ、それを追いかける兼さん堀川ペア、その場に残る鶴と小烏丸。「いろんな持ち主の元にいたが、文久の土佐に来たのは初めてだ。……しかし文久の土佐ってのは、こうも澱んでいるものか?」という鶴丸の言葉と共に舞台上が紫に染まる。蠢いているようにも見える。不気味。ただただ気持ち悪い。放棄された世界、隔離された世界ってこういうことか、と思うと共にここまで澱んだ世界を綺麗にすることは可能なのか、と勘繰ってしまう。この見解についてはまた後で。

今回もめっちゃ通路席を使う。歩いてくるむつと肥前。舞台に上がってどこかへ。そして舞台上に出てくる兼さんと堀川くん。「追いかけてきたのに……」と見つけられないご様子。「ねえ、兼さん。ここさっきも通らなかった……?」な堀川くん。さすがの偵察力です。そして気付かない兼さんね。そうこうしているうちに土佐勤王党vs.佐幕派の厄介事に巻き込まれ絡まれる2人。堀川くん煽るのね……意外と喧嘩っ早い個体なのかな……?でもどうやらただの人間じゃない。倒せない。そこにやってきた他4振り。「旅芸人だ」とか好き勝手お鶴やってた気がする。日替わりその1(笑)そこに登場する龍馬。ここで「龍馬が既に脱藩していること」を知る。何年、と言われても年号覚えられない人間だからそれはいつごろ……?状態だったんだ。この場面でだったかな、龍馬が「時代は拳銃ぜよ!」「やっとうなんて時代遅れぜよ!」って言うの。それに対して鶴丸が「どこかで聞いたことのある言葉だな」とむつに話し掛けると、困ったように笑う。龍馬を誇らしく思っている様子のむつが、その場面だけ困ったように笑っていた。最終的に龍馬は世界を掴めなかったことを知っているから……?陣さんどうしてそうなったのか解説ください……
龍馬の銃による威嚇射撃でその場を逃げ出すことに成功する。逃げる途中で「お主には会いとうなかった」と零すむつに少し安堵もする。自分の手では倒したくない、かと言って出会ってしまったら守りたくなってしまう、そう元の主へ気持ちが動くことを彼は分かっているのだ、と。そんな中、やはり堀川くんが「さっきもここ通ったような……」と話す。うん、堀川くんがそう言う時、目がたくさん後ろの舞台に映されてめちゃくちゃ気持ち悪い。「モノガタリヲオクレ」という言葉。変声機を使ってて本当に気持ち悪い(褒めてる)あと、この辺で武市先生が「龍馬、お前から始まった」みたいな語りをするんですよ。怖い怖い怖い

龍馬が使っているという宿へ逃げ込む6振り。自己紹介場面で何故か陸奥守吉行(むっさん)、坂本龍馬(ぬっさん)、鶴丸国永(つっさん)、小烏丸(父)と言い出して大変なことになっていた。やめろ、お鶴と小烏丸組み合わせちゃ駄目だった(笑)ここに三日月といち兄混ざったら長谷部の胃に穴が開くぞ……笑。という冗談はさておき。何度も出ていこうとする肥前と、龍馬の方を見たり龍馬の言葉を噛み締めながら俯くむつが苦しい。お酒を酌み交わすとは思ってなかったので楽しかったなあ……染鶴の飲んでないのに飲んでるように見えるあれがすごい。本当に「嗜む」って感じの飲み方……さすが平安爺の1人……龍馬の夢「日本をまるごと洗って、身分の差をなくす!日本人、坂本龍馬になる!」の宣言に俯き、顔を隠すむつ。「おんしの夢は、きっと叶う!」とほぼ涙声での叫びに苦しくなった。むっちゃんは未来を知っている。身分格差のほぼなくなった日本を、そして日本人、坂本龍馬になれなかったことを。こういうところだよ末満さん……でも、さすが太陽みたいな男ですよ涙声だったけど涙は見せず笑ったよ。強いなあ……確かこの話の流れの中で「武市先生が死なないように」みたいな言葉を発した龍馬に小烏丸が「まるで死ぬことを知っているようだ」と言った時に心臓が止まりましたよね。小烏丸が言うんだもん、意味なく言うわけがない。この時龍馬は本当に不思議そうに「なんでだろうな〜?」と言っていたからきっと龍馬は意識していない(気付いていない)けれど、龍馬は未来を知っているのだ、ということがほぼ確定してしまった……やだ末満さんそういうところ……
この時、「おんしとは初めて会ったような気がしない!」とむつに話す龍馬。嬉しそうだね、むつ。「わしも初めて会うたような気がしない!」の後、肥前にも同じ言葉を掛ける龍馬。この時、肥前坂本龍馬から岡田以蔵へと渡されたことを知った。ごめん、歴史勉強するの大事。
酒の席だ!余興でもやろう!になった途端、「おっ裸踊りか!」みたいなことを言い出した鶴に頭を抱える。脱ぐな!そしてそれにツッコミができる長谷部かまんばくんをくれ!龍馬発案でよさこい節に。「ほら、一緒に!」と誘われて意を決した様にそれまでほぼ飲まなかったお猪口の中身を見つめてからぐいっと飲み干し、立ち上がったむつ。一緒に笑いながら歌っていたけれど、その心境が知りたくなるような、そんな感じだったなあ……あそこで暗転するの苦しさが過ぎる。龍馬とむつで抱き合ってたような……?肩組んでた……?
暗転してお鶴と小烏丸!やっぱり2人しか知らない何かがあったーーー!どうやら刀ステ本丸の主による密命……?こわ……

武市先生と以蔵の場面。龍馬が戻ってきたことを告げると物凄く喜ぶ以蔵。顔見せないなんて水臭いやっちゃのう!とニコニコしている所に武市先生から龍馬を斬れと命じられ、何故……!と苦悩する以蔵。
幕末大好きマンな私ですが、やっぱり知識は全て新撰組寄り。以蔵がこんなににこにこしている、陽気で人懐っこい人間だと思っていなかった。以蔵に出会う前にゲーム内で肥前に出会っていたためにもっと暗く、鋭い目付きをしてて、でも生へ執着もできなくて、みたいな人を勝手に想像していたんだ……ごめん以蔵さん。武市先生を慕っているであろうことは想像していたけれどあんなに明るい人物だったとは……やっぱりいろいろ勉強しなきゃだめね。

場面転換後、敵との交戦中の刀剣男士御一行。やっぱり刀ステと言えば殺陣!戦闘シーン!
長屋の前へ現れた鶴丸国永(ちょっと楽しそう)が、ん?と下手袖を見てにっこりしながら「あんよが上手」って言い出したと思ったら、へろへろ堀川くん登場!そうよね、平安爺からしたら新撰組刀なんてお子さまで可愛いよね〜〜〜!「うおっと!」と抱き留めてごろりと寝転がるの可愛いが過ぎたので、写真下さい。写真!「お〜よちよちよち〜」だったり「赤子はいい匂いがするなあ」だったり染鶴様さすがアドリブ大王。兼さんに立たせてあげてくれ、って言った後、自分も起こしてもらうのめちゃかわでした……うう、とうとい……そして刀剣男士御一行が集まると長屋の扉をがらっと開けた肥前。「やっぱり先生こんな所にいたか」ってそんな所にいたら確かに探すの一苦労だねーーー!「おお、君も顕現されていたのか」なのを見る所、刀同士は誰が顕現されて、誰が顕現されてないか、っていうのは本丸や政府に行かないと分からないってことかな?この時、南海先生から「刀であることに自覚的なだけだよ」という話が出る。「刀の延長線上に人がいる」という南海先生と「人の腕の先に刀がいる」というむつ。それを笑い飛ばせてしまう我らが小烏丸ですよ……何千年と刀として生きてきた刀剣の父であり、刀ステ本丸では顕現されてそこそこ経つ刀。刀としてあったはずの物に私たちは人の身を与えた。それは実はかなり罪深きことだったのでは。うう……彼らにとって顕現されたことはいいことだったのか悪いことだったのかなんて、ちっぽけな私には量れないけれど。
噂の罠ミュ!多分、文久土佐藩の罠の回想全部言ったんじゃないかな??密かに肥前くんのダンスが好きだし、1体目作り終えた後、めちゃくちゃ触りたい鶴丸国永vs.壊させてたまるかな肥前忠広がめちゃくちゃかわいかった!あの場面だけ無限ループしたい。
鶴丸国永の前に現れた異質な時間遡行軍。「その剣筋は……!」と何か気付いた様子の鶴丸。全然分からないし、後で顔見えるけど見た後も殺陣とその人が全然繋がらない。
そして時間遡行軍を倒した肥前とむつの前に現れる龍馬。どうやら土佐勤王党に追いかけられているらしい、と察したむつが追いかける。この時、初めて再会を果たす龍馬と以蔵。大喜びの以蔵の元に武市半平太も現れる。依然として「龍馬を殺せ」と命じる武市先生と「友だちだから殺せない」と言う以蔵。以蔵に「おまんは誰の刀じゃ!!!!!!」と問い掛けた武市先生、怖かったな……そして答えに詰まる以蔵と「以蔵さんは誰のものでもない!以蔵さんは以蔵さんじゃ!!!!」の龍馬の言葉に、はっと顔を上げた以蔵さんと嬉しそうに笑ったむつを私は見た。そして、武市先生の言葉を聞いて刀に手を掛けた肥前も見たし、龍馬の言葉にゆっくり刀から手を離していた。この時なんだかんだ優しい子じゃん〜〜〜!と泣きそうになる。武市先生を説得しようとする龍馬と、新たにもたらされる新事実。今の土佐勤皇党を率いているのは武市半平太ではなく、吉田東洋だった。嘘でしょまさかの東洋先生生きてる!しかも東洋先生って武市半平太の命で岡田以蔵が暗殺したって最初に言ってたよね??これが、放棄された世界…………東洋先生による「龍馬を殺してはならん。引っ捕らえろ!」に驚く武市先生と、殺すのはできないけれど捕らえるだけならいつか助けられる、と捕らえる側に回る以蔵。うう……苦しい……以蔵さん、刀をぎゅって1度強く握ってたように見えたんですよ……幻覚かな……?以蔵の手によって意識を落とされ捕まる龍馬と他の土佐勤王党に囲まれる陸奥守吉行、肥前忠広、和泉守兼定堀川国広。4人がかりで以蔵に立ち向かうも勝てない。この時狂ったような声で目で「天誅じゃあ」と何度も叫ぶ以蔵。何故か悲伝で登場した鵺と重なってしまって、以蔵はもしかしたら既に人間ではなくて、武市先生に救ってもらった恩義や龍馬と共にいたいという思いだけでそこに存在しているのではないか、と背筋が凍った。本当に刀ステに飼い慣らされてるから、あれもこれも怖いんだよう。以蔵と肥前くんが対峙した時に以蔵が「おまんはわし、か……?」と問い掛けた瞬間の肥前くんの顔ですよ……顔を上げて目を見開いて以蔵さんを見るの。その後続けられた「人斬りの匂いだ……洗っても洗っても取れぬ人斬りの匂い……!」に唇噛んだ回を見た。あれいつだったんだろう。苦しい苦しすぎる。撤退を宣言するむつと最初は反抗する兼さん。でもむっちゃんよく分かってる。兼さんを説得すればあとの2人は従うであろうことを。むつが残り、3振りを逃がすことになる。「隊長の顔を立ててくれ」と言われた時の苦しそうな兼さんの表情を見て、どうしても土方さんと近藤さんの図を思い出した。うう……なんという鬼……末満さん本当にそういうところ……以蔵が最後にむつにとどめを刺そうとしたその時、吉田東洋が舞台上に戻ってくる。「わしは知っておる!知っておるぞ!お前は陸奥守吉行。刀剣男士だ!」と。まさかの刀剣男士の存在を知っている上に、昔折ったという。嘘だ嘘でしょ。人間に刀剣男士は折れないはずだ。ということはその時既に人間ではなくなっているか、もしくは時間遡行軍が力を貸して相当経っていたか。確かこの時舞台後方にきっとその時に出陣していたのであろう刀剣男士の後ろ姿が出る。上手側から[宗三左文字、大倶利伽羅陸奥守吉行、山姥切国広、骨喰藤四郎、日本号]だった。多分殺陣を見る限り刀ステ本丸とは別本丸……?刀剣男士の存在を知られていたことに愕然とする陸奥守吉行。そして、以蔵が刀を振り下ろす所で暗転する。
暗転した舞台に現れたのは鶴丸国永と対峙した異質な時間遡行軍。この時舞台上ど真ん中で被っていた笠を外すんだけどソワレで見えてしまった……あれは、山姥切国広だ……顔が真っ白だけど山姥切国広だった。座席によってはライティングの関係で白髪にも銀髪にも金髪にも見える。「モノガタリヲオクレ」時折聞こえてきていたこの呪いのような言葉はこの異質な時間遡行軍から放たれていた。無理だ無理だ何も受け入れられない。

ここで休憩。鬼。本当に末満さん鬼。初見の時は顔が見えなかったのもあって「あれは誰だ?」と共に「むつは無事か」と気が気でなかったけれど、見えてしまったソワレではもう吐き気と腹痛に襲われてふらふらだった。話す相手大事。やっぱり刀ステは誰か道連れにしないと死んでしまう。

第一幕の間に「放棄された世界とは」という話を鶴丸国永、小烏丸、南海太郎朝尊の間でしていた。確か1幕の方。放棄された世界とは、過去に時間遡行軍に負け、歴史を正史に戻せなかった世界であると仮定した南海先生。ここが刀剣博士の異名を持つ刀剣男士だな、と思ったのが、問い掛けたのが南海先生で、古参であるはずのお鶴が「負けても勝つまで出陣すればいい」と答えたの。負けた歴史は勝つことでなかったことにできる、となってしまう。そんなはずはない。負けたらそれは負けた歴史として存在する。時間遡行軍に勝って正史を守ってこそ正しい歴史として存在できるだけである。書いてて難しくなってきた。負けた歴史は放棄された世界として正史と隔離されてしまう。円環もまた、同じ。あの円環の世界は今も隔離されている。後で放棄された世界について考えたことは詳しく書こうと思います。

お腹の痛みと吐き気を抱えながら(主に安否不明のむつと白塗りまんばのせいだ!)迎えた2幕。
長屋の中に集まるむつを除いた6振り。逃げたことに後悔している兼さんと判断は間違っていなかったと宥める鶴。むつを捨て置くか否か、その話し合いの最中立ち上がった兼さんが大きく息を吸い叫んだ。「ひとぉぉぉぉぉつ!士道に背くまじきこと!!!!!!」ああ、土方歳三の刀だ、と自然と涙が出てきた。局中法度ですよ……それも確か1番目に書いてあるの。その直後の鶴丸による「どうしたあ?」なツッコミで笑いに変わっている方もかなりいたけれど私はあの叫びに土方歳三を見たの。士道、いくらでも解釈できるだろう。でもあの時、土方さんは仲間を裏切ること、見捨てることは士道に背くと考えていたらしい。昔、刀剣乱舞がリリースされて少ししてから新撰組の刀たちの服装考察をしたことがあった。あの時から私の考えはほぼ変わっていないんですけど、土方歳三と最後を共にした堀川国広が洋装、最後会うことが叶わず生家へ送られてしまった和泉守兼定が和装なわけですよ。新撰組の心を強く受け継いでいるのが兼さん、旧幕府軍として洋装へと変わった後も傍にずっといたのが堀川くん。もう、苦しさの塊ですよあの言葉は。うう……無理だ、書いている今も泣く。あの叫びでそのあとの展開ほぼ覚えてないというどっきり展開もやってのけました。それほど刺さる一言だったの。
南海先生による「ボスが吉田東洋だとしたら僕から逃げている可能性もある」という仮説の元、陸奥守吉行奪還部隊(和泉守兼定堀川国広、小烏丸)と罠仕掛け部隊(鶴丸国永、肥前忠広、南海太郎朝尊)に分かれることに。

場面は変わり、牢に捕らわれている陸奥守吉行と坂本龍馬。そこに入ってきた吉田東洋武市半平太岡田以蔵。「まるで、幽霊でも見る目じゃな」と話し始めた東洋先生。「わしは吉田東洋じゃ」「いや、自分でもよう分からん」「朧気じゃ、何もかもが」「この日の本を守る、その願いだけがある」「言うなれば、朧の志士」この時、吉田東洋吉田東洋の姿形をしているけれど、吉田東洋ではない可能性、つまり本物の吉田東洋は既に亡くなっており思いだけが残されたのではないか、と考えはじめたけれどその後の「陸奥守吉行、お前は囮じゃ」の言葉に全てが吹っ飛んだ。何度でも仲間が救いに来ることを知っていた。そして「全員折った後で、お前も折ってやろう」の言葉に寒気がした。まさか、まさかあの6振りはそうやって折られた……?この時の吉田東洋の声の狂い加減が天才すぎて本当に怖くなる。あれは確かに全てを率いることのできる人の話し方だわ……それも恐怖政治もできてしまうような。
3人が去り残された龍馬とむつ。必死に刀剣男士という言葉から気を逸らせようとするむつと、「陸奥守吉行……どんなにねだってもくれんかったあの陸奥守吉行か……?」となる龍馬。え、じゃあ今差している刀は陸奥守吉行ではない??と思ってよくよく見たら全然違ってた……この後異質な時間遡行軍が牢に入ってきて縄を切ってくれた後、2人の刀を地面に転がすんだけど、並べられた時に全く違う刀だった。龍馬はいつ、陸奥守吉行を手にするのか、歴史知らないと本当に謎が解けない……「モノガタリヲオクレ」そう言ってまた去っていく異質な時間遡行軍。何をしたいのだろう。だからこそ怖い。むつはすぐに刀を持って走り出すんだけど、龍馬は暫く地面に置かれた刀をみつめて、それから走り出すの。きっと坂本家の家宝で何度も何度も強請ったほどの刀、陸奥守吉行。見てしまえば龍馬ほどの人なら分かってしまうのではないか。それでも普通ならばありえないそのことに触れずにいてくれたのは龍馬の優しさか、それともありえないと一蹴したのか。

再び以蔵と対峙することになった土方組&小烏丸チーム。小烏丸が考えがある、と走り出す。
場所は変わり、罠仕掛隊の肥前&南海先生と大きな敵の残骸を抱えた鶴丸。この場面が日替わりだったんだけど「教えて!南海先生!」とか「教えて!肥前くん!」とか本当にもうやりたい放題の染鶴様。とっても楽しかったです!観た公演では客席に向かって捨てようとしたり、「ボクヲステルノカイ!」みたいな遊びをしていた。蔵出しの方でもいいので全部の回収録お願いします!観たい!!!!!!そこに駆け込んでくる土方組&小烏丸チーム。そして反応する罠。以蔵に向かって投げられた罠。以蔵が持って後ろに倒れ込むと大爆発!以蔵は人間ではなかった……やっぱりという気持ちと信じたくない気持ちと半々。そのまま対以蔵戦に入るけれどこの以蔵戦が苦しい。以蔵は自分が以蔵だと信じて疑わないのだから。
肥前が以蔵にとどめを刺そうとした時に「死にとうない!」と叫んだ以蔵にぴたり、と肥前の刀が止まったのを見た。ああ、以蔵最後の場面に被ってしまう。死にたくない、でも死ねばもう斬らないで済む。その気持ちの葛藤に被さるように「斬りたくなんてねぇんだよ!!!!!!」と叫んだ肥前くん。「誰も信じないだろうが」その叫びはきっと肥前くんのものであり、以蔵さんのものでもあったと思うんだ。この一言で、以蔵さんと肥前くんが私の中ですとんと落ちた。ああ、似ている、と。以蔵が気を失っても刀を下ろせないでいた肥前くん。南海先生がぽんと肩に手を乗せるとやっとゆっくり下ろしたの。きっと肥前くんの中でもいっぱいいっぱいだったんだろうなあ……苦しいね。大千秋楽では南海先生が肥前くんの目元を撫でてた。まるで、涙を拭うように。

暗転し、照らされる客席通路。追っ手から逃げるむつ&龍馬。龍馬が意外と強くて、お客さんのコート使ったりパンフ使ったりして刀を防ぐの面白すぎた。大千秋楽では「力をくれ〜〜〜〜!」だったのは円盤のためかな?

舞台はまた長屋へ。中央に布団に寝かせられた以蔵。南海先生の見立てでは以蔵さんは人間ではなく偽物。体の構成物質が時間遡行軍に近いけれど、刀剣男士にも近しい。人の思いが人間でも刀剣男士でもない朧の志士となったのではないか。そこに駆け込んでくる龍馬とむつ。以蔵さんに駆け寄る龍馬と、それを遠く離れた場所から観察している小烏丸が何故か脳裏に残っている。きっともうこの時には小烏丸は大体察していたのかもしれない。以蔵さんに「本物はどこにいるんだろうねえ!!!!!!」と詰め寄る南海先生。あれ一生の傷になるって。トラウマものだよ……!なんやかんやあって以蔵さんにボディーガードを頼むことに。対以蔵戦の時ってびっくりするぐらい、以蔵さんが天誅に囚われていたのに、この時とても落ち着いているの。武市半平太その人の言葉に盲目になるぐらい囚われ続けていたのではないか、と思うほどに。「わしに頼まれたら以蔵さんは断れんきに!」と言っていた言葉がここにきて回収されていった。龍馬がいて、龍馬が頼んだから刀剣男士へ固執するかのような戦い方はなくなったのかな……見てて結構怖かったんだけどな。この時、龍馬が以蔵さんに刀を差し出したことで、龍馬が持っていた刀が肥前忠広だったことが判明する。それも渡された刀と肥前くんにライトが当たっていたこと、鶴丸肥前くんに「貴重な場面を見たな」って優しく語りかけたことで分かった。それまで、あの刀は何……?状態だったからすっきりした。正史ではいつ渡されているんだろう……?
この時、歴史には諸説ある、という話が出た。織田信長土方歳三……死んだとも生き長らえたともされる人の話だ。歴史には諸説ある、抜け道もある。結局強く語り継がれたものが正史として残っているに過ぎない。今ぐらい電子機器や記録媒体が発達しているからと言って何百年後ちゃんと正史として残されているかは分からないんだよなあ……

東洋先生の屋敷を目指す一行と動き出す舞台。「東洋の屋敷は……どっちじゃあ?」になるのを見て、これか!私たちがイベ中苦しんだ追いかけっこはこのせいか!となる。そりゃ街が動いていたら辿り着けないよ……辿り着くのにどれだけ苦労したと思って……!
以蔵に「寝返ったのか!」「龍馬の犬」「所詮人斬り」と暴言を浴びせる周りに1番怒っていたのは肥前くんだった気がする。人斬り、という言葉に止まったり、苦しげに顔を歪める以蔵さんと、その度それの何が悪いと蹴散らしていく肥前くん。こういう在り方も好きだなあ……と実は観劇後から肥前くん育成を始めました。それまで怖い印象だったんだもん……と余計な話はさておき。
武市半平太に会った一行。鳥太刀と南海先生、そして龍馬が残り、あとは進むことに。「元の主と刀を交わらせた時、どのような心理作用が得られるのか」とわくわくした様子の南海先生にびびる。この刀はそんな自分の体験すら実験として扱おうとするのか、今まで元の主との戦いを自ら望んだ刀っていた……?少なからず苦しんでいなかった……?結局、練度の低さもあり、「下がってな」とのお鶴からの言葉で前線からは退いたけれど、最後倒れ込む武市先生を抱きとめたのは南海先生だった。そして「そうか、こんな心理作用が得られるのか」と呟いた南海先生。その姿は嬉しそうであり、悲しそうであり、寂しそうでもあった。この時、ぎゅっと武市半平太の服を掴んでいた南海先生。苦しい場面だったなあ……そして、武市先生へ龍馬が叫ぶ。未来への希望を。薩長同盟とかだった気がする。この時代の龍馬は知るはずもないことだ、というのは直後の小烏丸の「何故知っておる?」という言葉で知った。「お前は、誰だ?」との柔らかい声に南海先生が龍馬へ斬り込むも鳥太刀に阻まれる。「坂本龍馬陸奥守吉行の物語」「陸奥守吉行の成長のために必要だ」「坂本龍馬をどうするかは陸奥守吉行が決める」と、ここで刀ステ本丸の審神者による密命が明らかになるんですけど!今回も言っていい?ステ本丸の審神者様、本当に鬼!と共に時々元の主の物語に出陣させる私たち審神者も鬼!そしてこの脚本書いた末満さん鬼!何で、何で、何が悲しくて元の主を自分の手で殺めなくてはならないんだ……遠い昔、自分たちを扱ってくれた人間を斬らせるって苦しくない?鬼でしょ……と言いつつね、始まってしまった物語はもう止められないんだよ……
「わしは……わしは……坂本龍馬じゃ……!」
その一言が響いて残っていた。

途中、肥前&以蔵で背中を預け合い敵を足止めし、土方組&むつで進んでいくとそこに現れたのは吉田東洋和泉守兼定吉田東洋に首を掴まれ、刀剣男士であること、土方歳三の刀であることを読まれる。直後、吉田東洋堀川国広の頭を掴み、歴史を読む。今までそんなことあった?何度も何度も巡り合ううちに刀剣男士の存在に気付いてしまった存在はいた。でも掴んで、刀の歴史を読む人間なんて過去にいただろうか?もうただ、怖い。
「龍馬なら戊辰戦争も止められるかもしれん」
「龍馬が志半ばで死んでもいいと言うのか?」
あの悪魔の言葉たちを私はきっと忘れない。誰もが考えるもしも。でもそれはその歴史を形作って来た人たちを否定することになりかねない。それを「えい!」と言いきれる陸奥守吉行の強さに泣いた。「それが、あん人の物語じゃけ」「あそこで死なせるにはちっくと惜しい男じゃったがの」「この性格は、あん人譲りじゃ」太陽のような男、陸奥守吉行。兼さんの「何でお前はそんなに強くいられるんだよ、何でそんな風に受け入れられるんだよ……!」って叫びも最もなんだよ。私は多分兼さん寄りの人間だから。この時、吉田東洋は歴史を塗り替え続ければいつか正史を乗っ取れると言った。正史を乗っ取る……?まさか、そんなこと、しないって言って……。
陸奥守吉行が振り上げた銃は飛ばされ、兼さんの手元へ。「陸奥守!よおく狙えばいいんだよな」との言葉と返事を聞く前に吉田東洋に撃ち込んだ和泉守兼定。銃の反動を思いっきり受けている兼さんに泣いた。土方歳三の死因は鉄砲。銃弾を撃ち込まれ、少し離れた場所で落馬。あの人が死んでしまうとは味方も敵も考えていなくて、あまりの恐ろしさに落馬後もなかなか近付けなかったという。まあ、実際には遺体は未だ行方不明となっているので、死因についてはそうされている、としか言えないけれど一般的な土方歳三に関する歴史ではそうなっている。当時、兼さんはそこにはいなかった。それでもこの話は有名だ。自分の元主を葬ったもの。そして、元の主が生きていた刀の時代を終わらせたもの。それを手に取る苦しさと、土方歳三の「使えるものは使う」という心を兼さんが受け継いでいると知ったこの時の新撰組推し審神者の心よ……察してくれ……その後どんな会話をしていたかも覚えていないんだ……土方歳三は本当は銃や鉄砲を取り入れようとしていた。その波が来ることもわかっていた。でも、実際には技量や練習環境、お金が許さなかった。そして、何より自分で斬ってその命を背負っていく覚悟を持った人だった。だから、兼さんが銃を扱ったことはなんら不思議ではない。でも自分の主の命を絶ったものだ。それを使わせるという末満さんの鬼畜さよ……この兼さんはなんとなくだけど新撰組の物語を乗り越えてきてない兼さんな気がするのでそれも考えると苦しさが増しました。実は観た回全部泣いたので表情も分からない。円盤待ちます。

そして、何やらよく分かんないけど、土佐組脱いでる!真剣必殺!めっちゃ前だったからよく見えました……傷までしっかり書いて下さってる……うわあ……まーーーじで満身創痍。あれ、この時対峙したのも吉田東洋じゃなかった……?違う?武市半平太……?だめだ苦しすぎて逆に記憶が飛んでいる。

龍馬から全ては始まった

そう話していたのは一幕だっただろうか。
そうでなければいい、そう思っていたことはこうも簡単に現実になる。
龍馬の「脱藩しなければ」「もし、2人を説得して脱藩していれば」その言葉に引き摺られて、その言葉を遡行軍が利用してできた世界だった。
確かここでむつは知るんだ、自分が誰と戦わなければならないのか。知った瞬間、下を向いて首を横に振るむつ。それも珍しく何も信じたくない、というように。
龍馬すらも信じられないんだ。むつだって信じられないだろう。そんな中、龍馬を追いかけていく陸奥守吉行。追いかけてきた姿を見て龍馬は微笑んだ。笑ったんだ、柔らかく、それでいて、絶対に折れない強い決心を秘めた目で。「思い出した」と。武市先生と以蔵さんが亡くなったという連絡を受けた時に、もしもを考えてしまった、そうしたら文久三年の土佐藩へと戻ってきてしまっていたのだ。最初に見たあの瞬間からこの物語は始まっていた。龍馬がこの話の全ての始まりだった。そして、龍馬は自分を斬れと命じたのだ。他の誰でもない陸奥守吉行に。それでもむつは頭を下げた「全力で斬り合った上で倒したい」と。そして、始まる最後の一騎討ち。2人共容赦なく銃を使うし、頭や心臓に向けてだって撃つ。脇腹に向けても撃っていた。元の主と殺陣を似せてくれているからこそ対峙した時の形がすごく綺麗。綺麗なのに苦しすぎて情緒が不安定になる。そして、書いてて思い出したけど、龍馬は以蔵さんに肥前忠広を渡した後、刀を持ってなかったはずなのにこの一騎討ちでは刀持ってるんだよね。どこからこの刀出てきたんだろう……そしてこの刀は何なのだろう……最後、むつが龍馬の腹の所に刀を当てて、「斬れ!」と龍馬は言うんだ。舞台ではその時のむつの顔はよく見えなかったけれど、ライビュでは映して下さっててよく見えました。泣きそうな顔をしていた。苦しそうな顔をしていた。むっちゃんはずっと太陽のような男だった。でも、この時だけは泣きそうな苦しそうな顔だったんだ。「また会える、そんな気がするんじゃ」な龍馬に泣いた。正しい歴史に戻れば龍馬とむつは確かに出会えるはずだ。斬って階段から下りるむつと斬られた後階段に立つ龍馬。「日ノ本はいい国か」にも顔をくしゃくしゃにして「えい!」と答えるむつに涙が止まらなかった。あとむつが「日本人、坂本龍馬にもらった心じゃ!!!!」と龍馬に向かって叫んだ場面もあって泣いた。ここで、ちゃんと龍馬に伝えてるんだよね。日本は身分差別がない世の中に変わる、と。
消えていく龍馬たちを見て、1度涙を拭う場面もあったけれど、絶対に仲間の前では泣かないの。他の刀剣男士が来る頃には笑っていた。いいんだよ、無理しないでよ、と言いたくなるほど太陽のような男。これが、刀ステの陸奥守吉行なんだろう。
龍馬のいた場所に残された拳銃。「ここには壊れた銃が落ちている。案外答えはそういうことかもしれん」という南海先生の台詞。聞き覚えありませんか?そう特命調査文久土佐藩!あの時は大して考えなかったけどこれだけいろいろあったら嫌でも考えちゃうよーーー!とだいぶ長ーーーく囚われていました。はい。

その後、鳥太刀の会話で「この放棄された世界なら何か手掛かりがあるかと思ったのになあ」というものがあった。この時、政府はあの者を瑕疵と判断したという情報が明かされる。円環の話をしているから三日月宗近だと勝手に判断したし、最後三日月を見上げる場面もあるので完全に三日月宗近だと決めつけていたんですけど、実は一言も「三日月宗近」だとは言ってないんですよね……ライビュで確認した……こわ……ただ鶴丸が「寂しいだけだ」「驚かされてばっかりだったからな」「今度は俺が驚かせてやる」と話していたから三日月爺様かなあ……でもまんば、怪しいんですよね……これについては後で言及します。

刀剣男士たちが本丸に戻った後、異質な時間遡行軍が舞台上に現れる。
もっと物語を。織田、伊達、黒田、足利、そして坂本。もっともっと。そして円環の中にいる三日月宗近を助ける
そう話す姿に、あああれは円環に関わった山姥切国広に他ならないと確信しました。苦しいのでこの話も後ほど。

本丸に戻ってから入る受電に、あーーー!お迎えミッションもあった!と記憶を掘り起こされた後、舞台上で1人スポットライトを浴びて立つ陸奥守吉行。
「歴史を守るは、刀の本能……」「本能か……」「なら歴史を守らぬ刀は刀ではないっちゅーことか」「……儂は刀じゃ!」
からのエンディング。かつてこんなにもやもやしたまま終わった刀ステあった?!?!さすがの悲伝でもそこそこ良い方向に終わろうとしてなかった????お陰でエンディングの内容一切頭に入ってません。覚えているのは挨拶の時に掛かっていた曲だけ。

もうかれこれ1ヶ月はもやもやしてるよ末満さん!笑

【刀剣男士の話!】
鶴丸国永
染鶴様!お久し振りです!健人鶴も大好きだったけど染鶴も大好き!相変わらずフットワーク軽めでくるくるよく動くし飛ぶ。本当に鳥。ちょっと荒々しいところもあるけれど改めて見ると健人鶴の方が一太刀が重かったような……?でも染鶴の一太刀が軽いわけではない。今回の動く舞台装置は鶴のために用意されたの……?と思うほどあちこち動き回っていたし、それが無理してじゃなくてまるでそこに鶴丸国永がいるように楽しそうに飛び回るの。楽しさや驚きを求めたトリッキーな所もある殺陣。うん、好き。掴み所がなくて、初期に「野生の鶴」と称したのは間違いじゃなかったな、と改めて感じた。食えないイタズラ大好き爺度は振り切れている。相変わらず自由。 そのくせ決めてくるところは決めてくるし、含み持たせたり、言葉の重みがすごかった。アドリブ大王。なんてったって軍議事件起こした方の1人ですから。実は、構え方や刀の持ち方が若干健人鶴と違うのでめちゃくちゃ泣いた。あれはそれぞれ違う個体の鶴丸国永だ……あと、染鶴様、音に弱いね?今回、罠を爆発させる場面が何度かあったり、銃声も何回かあったんだけど、鳴った時にびくっとしながら耳押さえていた。構えているより、びっくりした時に「うおっと」って感じで耳押さえていたの可愛かった。

さて、今回重要であろう染鶴と健人鶴の話をしよう。
「キャスト変更には意味がある」これは末満さんが過去に言っていた言葉だ。鶴丸国永、江雪左文字、骨喰藤四郎の3振りが今のところキャスト変更されている。
染谷俊之さんが鶴丸国永を演じたのは初演のみ。その間、鶴丸国永を演じていたのは健人さん。虚伝再演、義伝、悲伝、慈伝と出てきた。
殺陣とか刀の持ち方とかが違うのでもう別個体の鶴丸国永だ、と何度も書いているんですけど、1番気になったのが鳥太刀の関係性。健人鶴は悲伝で、染鶴は今回の維伝で小烏丸と絡んでいる。今回見た時に「なんか、染鶴と小烏丸めっちゃ対等じゃない……?」と話し方に違和感があったの。悲伝の時、小烏丸と対等に見えたのって三日月爺様じゃなかった……?と記憶を掘り起こそうとしたものの、今回の台詞やまんばくんの衝撃で上手く思い出せなかったところ、Twitterで流れてきた「呼び方が違う」という情報。それだーーー!と思わず叫びました。うるさくしてごめんなさい。健人鶴は「小烏丸様」染鶴は「小烏丸」、呼び方から既に対等だったんだなあ……健人鶴は結構、刀剣の父だもんなあと受け止めているように見えて、それもあってやっぱり小烏丸って凄いんだなあとこちらにも思わせてくれた。やっぱり全然違う個体。今後、三日月宗近を助け出すために大事なキーになってくるのかな……とにかく折れないでいてくれたらそれでいいよ……ただ、染鶴の方は「政府の思惑すらも利用して」という方向の審神者に同調して三日月を助けようとしているのがめちゃこわ……

陸奥守吉行
太陽みたいな男!陸奥守吉行!蒼木陣さん相変わらずよく動きます……アクロバットすごい……なんならオープニングからかましてくれる。さらっと跳ぶからめちゃくちゃびびる……そして刀を振りながら銃抜くの本当にびっくりする。2回目の観劇の時、どこで銃抜いているのかじっくり観察してしまったほど。流れるように銃を抜くし、自然な動作で殺陣の中に銃が使われている。あれは殺陣付けた方がすごいのか、やってのける蒼木さんがすごいのか……殺陣自体はそれほど不思議ではないかも。でも銃使ってる時点でまあ、普通の殺陣とは言えないか 笑。龍馬と似せてきてる感じはあった。対峙した時の形が綺麗。そして、やっぱり慈伝で感じた殺意高めなの間違いじゃなかった!普通に頭に向けて撃つし、心臓めがけて撃ったのも見た。龍馬相手でも撃ってた。ただし、必ずしも1発で仕留めるために撃つ訳ではなく、足とかに向けても撃つ。ミュむつが殺さないための威嚇道具として使っていたのを先に観ていたからこその驚き。本当に敵は躊躇なく斬って撃って倒していく。最後の「儂は刀じゃ!」の言葉に絶句した。あそこに重みがあった。絶対あの本丸の中じゃ古参だわ……と思っていたら実際早い方だった。

和泉守兼定
みんな大好き兼さーーーん!2.5での兼さんは既に刀ミュの方で観ていたけれど、こちらの兼さんもかっこよくて強い〜〜〜!ステ兼さんの方が声の響き方が上寄りな気がする?声の高さは多分同じくらいなんだけど、声の持つ響きが低音より高音な感じがした。あと発声が独特だね?なんというか、辺りに拡散されていく感じの発声。個人的には秋沢健太朗さんを思い出す。健ちゃんの声の響き方も不思議だったもんなあ……殺陣は喧嘩刀なの意識してた?和泉守兼定の持ち主、土方歳三と言えば、喧嘩ばかりしていたことで有名じゃないですか……
そして兼さんの目潰し見ました??がちで指使って目潰ししてたね?そんなのあり⁉︎って思わず震えた。本当に目を潰しにいったよ、あの人……こわ……なんていうかよき兼さんでした……編成されたのよく分かる。とても情に厚い兼さん。仲間のためなら自分のトラウマすらも乗り越えていく。苦しすぎてぼたぼた泣いた。「ひとーつ!士道に背くまじきこと!!!!」の叫びに、ああ兼さんがそこにいる、と思いました。素敵な兼さんをありがとう。

堀川国広
刀ミュも合わせたら観るの3振り目!どの堀川くんもかっこよくてかわいくって最高の兼さんの助手であり相棒だと思っているんだけど、なんていうかイメージとしては1番若い感じ。幼いんじゃなくて、若い。声がそう思わせるのか立ち振る舞いなのか……でも1番に疲労溜まってたし実は新人寄り?なんて思っていたらパンフレットの情報が確かであれば割と早い顕現なのよね……すごく気になるのが「俺の相棒だろ」みたいなことを兼さんに言われた時にめちゃくちゃ驚いた顔をして、その言葉を噛み締めるように「うんっ」て返事して笑うの。まさか2振り目……じゃないよね……?と怖くなってしまうレベル。考えれば考えるほど怖いので今回はやめておく。
殺陣の話!結構スマート!そして後ろ側からの奇襲が多めな印象。鶴丸に次いで、あの動く舞台装置を上手く使いこなしていた刀。隙間に入ってあちこち動く!そして1番の偵察値……笑。こういうところが楽しいから観劇はやめられない。

○小烏丸
父〜!生で観たのは初ですね。あの苦しい悲伝を乗り越えてきている、というだけでもう信頼がMAX。言葉への含みの持たせ方や言葉遊びが素敵。さすが刀剣の父。パンフにも書いてあったように遊びの幅は限りなく無いに等しいはずなのに、言葉の行間でたくさん考えさせられるし、場面によっては笑ってるようで笑っていなかったりもするので表情を観るのも楽しい。殺陣もトリッキーなことをしている訳ではなく、なんというか洗練されている感じ。避けたり受け流したりしてから斬る感じかなあ……刀を構えながら袖を抑える姿が綺麗。

○南海太郎朝尊
罠博士!南海先生!どこにいるのかと思ったら長屋みたいなところにいた。刀振るっているよりも罠作りのためにトンカチ持っている方が印象的。上5振りと比べて刀寄り。情が薄いわけじゃないんだけど基本、客観的にものを見るし、自分の感情すら観察対象としている印象。武市先生を倒した時でさえ、「こんな感情になるのか」と話していた。でもやっぱり生身の体を持った刀剣男士。その時の声は新しい感情に触れて嬉しそうなのに表情はどこか遠くを見つめている。まるで、寂しそうに、知りたくなかったように。そしてライビュだとよく見えたんだけど、ぎゅっと武市先生の服握ってたね……苦しい……

肥前忠広
人斬りの方を強く受け継いだのかな……と思った。というか最早そうであろうかとしているような……以蔵を見ているともっと元気なキャラになってもよかったような、と思ってしまうけれどきっと使われていた時は人を斬っていた時だと思うと人斬り以蔵と呼ばれた暗く鋭い目をしていた以蔵の方に似たのかな、と思う。レベルが低いからちょいちょいどきっとする場面はあるけれど無駄のない殺陣。体勢ちょい低め?最後の場面での以蔵への叫びで、もしかしたら以蔵すら否定しようとした「人斬り以蔵」という存在を肯定するために生まれたのかも、と思わされました。南海先生には頭が上がらない、というか先生のやりたいようにやらせてしまう印象。勝てないのね(笑)その反面、むっちゃんには対等にガンガン言っていくのがとても可愛い。これからよろしくね。


【考察未満。考えたこと】
本当にただただ考えたことの垂れ流し。相変わらず考察になんてなってない。

○最後に残された銃について。
龍馬と陸奥の一騎討ちの際、龍馬のいた場所に残されていた拳銃はぼろぼろに壊れていたという。どんな壊れ方をしていたのかまでは見えなかった。あの戦いの最中、ずっと龍馬もむっちゃんも拳銃は使っていた。龍馬の方が躊躇せず撃っていた印象。どちらも壊れるような使い方はしていない。刀を拳銃で受け止めていたりすれば壊れるかもしれないが、今回の殺陣ではそんな使い方をしていない。つまり、壊れるはずがないのだ。そして、「龍馬の所に落ちていた銃じゃ」って言うんだよ。「龍馬の銃」とは言っていないの。さすがに陸奥守吉行だって龍馬の刀だ、自分の元主、それも本来なら死ぬ間際まで一緒にいた元主の銃が分からないなんて本当にそんなことあるか?と考えていた時にふと思い付いた仮説。
もしかしてこの壊れた拳銃の持ち主は陸奥守吉行だった可能性はないか?
想いに影響されて世界が変わってしまった。今回の放棄された世界は龍馬の「脱藩しなければ2人は死なずに済んだのではないか」「一緒に脱藩していれば2人は生きていたのではないか」と一瞬でも思い、言葉にしてしまった所から始まったように見える。でも実際そんな簡単に放棄されるほどの世界に変貌するだろうか。確かに最初に出陣した部隊は負けてしまったのかもしれない。吉田東洋の言葉が本当であれば折られてしまったのかもしれない。でもそもそも相手は元人間であり、時間遡行軍ではない。時間遡行軍の要素はあるとされているけれど完全な時間遡行軍ではないはずだ。そんな人間に刀剣男士を折る力はあったのか。ないはずだ。だって、どの刀も今回の出陣で人間たちの力の強さに驚いていた。
そう思った時、この歴史は本当に龍馬の想いだけでできているのか、という疑問が浮かんでくる。仮定として、あの残された銃が陸奥守吉行のものだったとしよう。刀剣男士の想いを背負った世界、当然歴史から外れた世界と見なされ放棄されるだろう。末端とはいえ神の想いが籠るのだ。強くもなるだろう。きっと陸奥守吉行は優しい刀だから龍馬には何も背負わせたくないと思ってしまうだろう。だから吉田東洋は自分は何者かと問いかけられるのに龍馬はずっと自分の存在を疑わなかったのだろう。龍馬の想いと陸奥守吉行の想いが絡み合って生まれた世界が今回の放棄された世界だったとして、陸奥守吉行の想いがあの世界の龍馬を生きさせていた、としたらずっと龍馬の腰に拳銃としてむつは生きていたのだ。龍馬が壊れたということはその想いを託していたむつも壊れたということ。きっとこの世界を望んだ時点で彼は刀剣男士として存在できなくなっていた、だから残されたものが刀ではなく銃だった。
そんな仮定を立てていたけれど本当のところはどうなんでしょうか末満さん。

○時間遡行軍の服を着た刀剣について。
夜公演が5列目だったのでお顔が良く見えたのですが、顔を白塗りにした山姥切国広でした。2幕後半で「物語を寄越せ」という台詞があるんですけど、それまでは変声機を使ったような声なのに後半になるにつれ少しずつ荒牧まんばくんの元の声にしていく演出まじでずるいなと思い、あまりのしんどさに死にかけたんですけど、しんどくなかったですか??しんどいですよね??まじで気付いてしまった貴方はSANチェック。そして顔が分かって声も分かったってことはアイデアロール完全に成功しちゃってるじゃないですか。アウトーーー!
と、冗談はさておき。三日月宗近をあの円環から助けるために物語を集めている白塗りの山姥切国広。ここでは白塗り国広と呼ぼう。白塗り国広は物語を寄越せと言った。今まで集めた物語は「織田、伊達、黒田、足利、そして坂本。」そう、今まで刀ステで私たちが見守ってきた戦いだ。織田は虚伝、伊達は義伝、黒田はジョ伝、足利は悲伝、そして坂本は今回の維伝。維伝以外全て山姥切国広は出演してきた。今回の維伝は本人としての登場はなかったもののこうして声やシルエットとして出てきた。今まで三日月宗近を中心として回っていたはずの物語。近侍であり、三日月宗近からたくさん教えを乞うた山姥切国広。この繋がりが無関係だとは言えないだろう。
そこから立てた仮説。「あの白塗り国広は今まで悲伝の一騎討ちで敗れてきた山姥切国広ではないか」。いや、無茶苦茶な仮説立てたなとは自分でも思った。それでもあの白塗り国広が今まで見てきた山姥切国広となんの関係もないとは到底思えないのだ。どう考えても絶対関わりがあるし、三日月宗近固執しているように思える。悲伝での一騎討ち。大千秋楽以外、全て三日月宗近が勝ち、悲しそうに目を伏せて新たに顕現されていたはずだが、大千秋楽のみ山姥切国広が勝って、少し口許に笑みを浮かべて三日月宗近は顕現されていた。私はあれではまだ円環から抜け出せていないと考えている派なんですけど、円環の先、本当にこの本丸は抜け出しているのか?とも思うんです。円環を抜け出した先で同じ未来、1本の線に本当に戻るんだろうか。そうだとしたらあの本丸において「正史」とは何を指すのか。そう考えた時、円環が起きる前が正史で今の状態は正史ではない可能性だってあるのではないか。書いててめちゃくちゃ怖いけど。「放棄された世界は隔離される」「あの円環もまた同じ」「放棄された世界を使って正史を乗っ取る」そんな台詞があったような気がする。白塗り国広は変声機を使ったような声をしていた。もしかしてあの白塗り国広は「三日月宗近を救えなかったことに落ち込み、自分を責め続けた結果、時間遡行軍になりかけた山姥切国広の想いの集合体」ではないのか。そこまで考えたら怖くなったのでやめていいですか。いいですよね。
三日月爺様が円環に囚われた話を聞いた時、ずっとずっと思っていたループ説は間違いではなかったこと、そして最悪の想像を遥かに超えてきたことに愕然としてしまったので、刀ステに関しては最悪の事態を常に考えて「考えすぎだったね、あーよかった!」と言える精神状態にせねばならない精神が身に付いてしまった……考えすぎだといいんだけどな……
パンフレットの後ろのページに年表があった。慈伝と維伝の間に空白がある。そこでまんばくんに何が起きていても不思議じゃない。そして、少なくとも維伝の時期、近侍は長谷部だ。まんばくん、どうか普通に修行に行っているだけであってくれ……

陸奥守吉行の最後の台詞。
陸奥守吉行がスポットライト浴びて最後に発する台詞。衝撃が強すぎて今も頭の中で木霊しているんですけど
「歴史を守るは、刀の本能……」「本能か……」「なら歴史を守らぬ刀は刀ではないっちゅーことか」「……儂は刀じゃ!」
この言葉、前半に聞き覚えはありませんか?そう、文久土佐藩の最後の方の台詞であったあれです。あの時は正直あまりぴんとこなくて、スルーしてたんですけど舞台で聞いたらそこに繋がるまでの物語とその瞬間の見せ方もあってかすごく怖くなってしまった言葉。「歴史を守るのが刀の本能」というのは劇中でも言われているのでその繰り返しかな、と思っていたんですが、「歴史を守らぬ刀は刀ではない」の言葉に違うな、と本能的に感じて1週間以上悶々と考えていた。上2つの考察から繋がるんですけど、白塗り国広のこと、残された壊れた銃のことから、彼らを「歴史を守らぬ刀」と称したのではないか。どちらも放棄された世界に生きている。そして、どちらも歴史に干渉しているが、守っているとは言い難い。特に壊れた銃の持ち主の考察が当たっていたとすれば「儂は刀じゃ!」と言い聞かせるのも私的には納得がいくんですよ。儂は壊れた銃を残していった陸奥守吉行とは違う。ちゃんと歴史を守る方にいる刀だ。そう改めて言い聞かせているのかな、と思った。一言一言に絶対意味がある。末満さんならやりかねない、と思い込んでいるので多分深読みし過ぎだと思う。

○パンフレットのあのページのこと。
パンフレット見ました?やばくないですか。毎度恒例パンフにネタバレありかなと思って、マチネ前に一切見ないためにマチネで買わずにソワレ直前で買って読むという暴挙に出たんですけど絶対読むタイミング間違えたなと未だに思います……始まる前から胃痛で死にかけたよ……刀剣男士が並べられた表……まあ、初演から観ていれば3振キャスト変更されているのは知っていたし、今回の染鶴で嫌という程分かっていたはずだった。でも分かってなんかいなかったのだろう。実際にあの羅列を見て吐き気に襲われたんだから。
あの表は刀ステ本丸の顕現順ではないか、そう思いながら見ていた。まんばくんが初期刀、お小夜が初鍛刀、五虎退が初期の方、そして初演からの顕現順が合っているであろうこと、それらから刀ステ本丸の顕現順に並べられた刀帳だと感じたのだ。でもそれって本当に?とも冷静になってから思った。
いくらなんでも山伏国広の顕現順遅くない……?
そして三日月宗近顕現から初演である虚伝までの間が短過ぎない……?
ジョ伝を覚えているだろうか。序伝で彼は既にいた。折れかけた所を骨喰藤四郎が三日月宗近から受け取った御守りを使って刀剣破壊を防いだ。

そして冷静になった今、思うのだ。堀川国広の顕現順こんなに早いのに戦慣れしてないよね?と。てっきり兼さんより後だと思って観ていたのにあの表では早いんだよ。まさか、二振り目……じゃないよ……ね……?「相棒」と言われてなんであんなに嬉しそうにしたのか。うわ、こわあ……
考えれば考えるほどドツボに嵌っていくので次回作を観てまた考えたいと思います……はよ出演刀剣男士教えて……


とりあえず、ではあるけれどこんなところで。もし思い出したこと等あったら追記していこうかな、と思います。
次回作は歌仙がメインのようですがお小夜は出ますか出して下さい、と思うと共にお小夜が出るなら左文字兄弟ワンチャンあるのでは……?と思ってしまう審神者です。
慈伝では三日月爺様を助けたいね、なんて話していたけれどまんばくん、あなたが何事もなく過ごせていることを切に願っています。