夜更けの寝言

掛け持ちおたくによる自分用備忘録。感想やレポ未満。

舞台 ニュー熱海国際ホテル

こうして推しの舞台の感想を書くのはすごく久し振りな気がする。
約2年振りの小坂涼太郎くん。舞台で演技しているのを観るのはきっとRA花火星以来。本当なら去年の5月に明治座で初めてのミュージカルを見届けるはずだったし、初めて誕生日当日に行えることになったバースデーイベントだって、7月の獄都事変だってチケットは取っていた。でも全部この状況下だからと手放してしまった。
久し振りに見た推しは本当にかっこよくて、素敵で、気付けば涙が出ていた。そういう舞台じゃなかったのにね。


今回見てきた舞台は「ニュー熱海国際ホテル」。前代未聞のパニックコメディと銘打たれ、涼太郎くんのニコ生でも演出のセオタクさんと一緒に「楽しみにしてて下さい」「本当に前代未聞」と繰り返し話していた。その時は、そんなに上げて大丈夫?と心配にもなったけれど(笑)結果本当に前代未聞すぎてびっくりしました!

あらすじとしては、創業50年を迎えるニュー熱海国際ホテルがコロナの打撃を受け閉館になってしまう。閉館大感謝祭を行うことになったけれど……
と聞いていた。聞いていたあらすじはこんな感じだったはずだ。涼太郎くん演じる本田さんが主催者として奮闘する物語だったはずだ。

初日の1公演目。ずっと照明がおかしい。照らすはずの場所を照らしてくれない。暗転もしてくれない。なんなら涼太郎くんは照明と追いかけっこまでしていた。音響もおかしい。この場面はきっと違う音楽だと思う場面で変な音が鳴る。流し間違いも多々ある。鳴っちゃいけない場面で音が鳴る。アンゴラ村長の台詞飛ばしは、初舞台だし仕方ないかもとも思ったけれどやっぱり何かおかしい。机が2度も倒れるのもおかしい。
そうこうしているうちに、こばけんさんから「ごめんなさい。1回ストップで」と静止が掛かった。この時は逆にすとんと腑に落ちた。だって観客に見せるにはおかしすぎる点がたくさんあったから。その後セオタクさんが登場してどうにか続けたい話をした後、涼太郎くんと取っ組み合いになった。仕掛けたのがセオタクさんとはいえ、涼太郎くんがそう何回も組み合うはずがない。少なくともそんな面を表には出さない。そこで、これはお芝居の続きかもとは思えた。涼太郎くんは喧嘩は好きじゃない、平和に、とよく言っていたし、ファン同士でのじゃんけん大会すら「戦うの見たくないんで」と別の手段を出してきたような人だ。それを知っていたからお芝居の続きかもしれないと思えたけれど、もし知らなかったら本気で戸惑っていたと思う。推しくん、穏やかでいてくれてありがとう。
それでもやっぱり戸惑った。こんな風に進む舞台なんて知らない。お互いに注意しあって、お互いにダメだしして、こんな普通は表に出さないことを観客がいる前で話す?普通?とずっと戸惑っていた。途中本当に止まったのかもしれないと思ったのは、こあみさんが涙を流した場面。あまりに自然な涙だったから、本気で傷付いて、本当に話をしているのかもしれない、と思った。最後の最後に全てをひっくり返されたわけですが 笑
結局その言い争いやダメだし、愚痴大会も演出の1つで最後の最後にはオープニングのやり直しという名のヒーローショーとにゃんこスター劇場、そして日陰モノのうたで大団円になった。本当の終わりを迎えた後、やられた!って本気で思った 笑


さて、見ていて楽しかったところ、見つけたところ、忘れたくないところをこの後列挙していきたいと思う。久々にこうして感想を書いているので話が飛び飛びになりそう。

・涼太郎くんのモノローグがたくさん!中でもセンターで話しながら1周する場面では回ってくる間に涙目になっているからすごい。この後の愚痴大会で「何で一周する必要が」という台詞もあったけれど、私はあの場面好きだったよ。1周回って振り向く直前の横顔に少し影が差したようなあの瞬間の写真売ってくれないかな。言い値で買う。

・こばけんさんがお芝居を止めた後、「おかしかったですもん。だってほら照明のあれが」「さすね」と話していたけれど、その台詞の言い方が完全に普段の涼太郎くんだったせいもあって、その後のやりとりがどこまでが本当でどこからがお芝居なのか悩まされた。浜ちゃんのテンションとかも割と普段に近かったような?台本のできあがりが遅かったのはその辺も詰めてたからかなあ

・最初と最後にコーレスを求められるような場面があったんだけど、声出しNG現場が続きすぎてて会場全体戸惑っていて、それが最初の全然盛り上がらない雰囲気ぴったりだったな、と終わった今は思います!最後のところはコーレスできたらすっごく楽しかっただろうな

・アドリブミュージカル!涼太郎くんと浜ちゃんのはどこまで打ち合わせしてたんだろう?こあみさん、こばけんさん、寺やんのはほぼ打ち合わせなしで突っ切ってる感だったけど、2人のは意外と噛み合ってた気がする。所々涼太郎くんが押し切ってる感もあったけど(笑)おもしろかったから全公演見たかったなあ……よし、映像化して円盤出そう。全公演分入れよう。言い値で買う

・机倒れた!最初ハプニングかと思ってめちゃめちゃ心配した。2回目よくよく観たらこばけんさんがしっかり机の足折って倒してた 笑

・浜ちゃんのめちゃ早タイピング!と下手では思っていたら上手に座って手元見てたら人差し指と中指しか使ってなくて、いやいやいやいやってツッコミかけた。そうか浜ちゃんパソコンあまり使わないよね……

・本田さんがひのでちゃんに頑張ってほしい想いも分かるし、ひのでちゃんの正直次のこと考えるとやってられないのも分かる。でも仕事中に温泉入ったり、就活するのはなしだと思うよ(笑)そして企画担当者が早番で夜公演前に終業時間迎えるのはシフト立てる人の責任ではないかとも思うと、このホテルだいぶやばい 笑

・ごじげんまんとエロゴンの闘い、着地点が女風呂を覗きに行こうなの本当に大人の悪ふざけ感満載だったね 笑
それと同時に思い出す三太クロースの奇跡の時の涼太郎くんの発言……笑

・最後オープニングやり直しで出てきた時の2.5次元マンとの闘いでいろいろ若手俳優の話されてて頭抱えたよね……チェキも普通に撮るし、握手あったりお話できたりする機会あると喜んじゃうチョロオタなもので……そして「憑依させるんだ」で、憑依させたのが涼太郎くんが幽遊白書、寺やんが遊戯王で、寺やんの「遊戯王の世代だった」には、へ〜と思ったんだけど、涼太郎くんの「夢中になって読んだんだ」で首を傾げてしまった。幽遊白書読んだことあるなんて話聞いたことあったっけ……ただの台詞だったのかなあ。てっきりジョジョか鬼滅か呪術廻戦が来るとばかり思ってたからびっくりした。

・愚痴大会の時に稽古で人狼4時間やってたって言ってたのは本当の話ですか?どうなんですか?いっそ映像化して円盤で売ろう?裏の映像が欲しい!!!!!言い値で買う!!!!!

・ひのでちゃんが「にゃんこスターさんってピン芸人かと思っていたのですが……」と話していて、数年前の私だ!ってちょっぴり嬉しくなった(笑)縄跳び飛ぶ人だよ、お笑い芸人だよ、しか知らなくて、さくらんぼの曲に合わせてるのも最初知らなくて、確か幕末太陽傳外伝で崎山さんが真似してるの見て知った。その数ヵ月後にコンビなの知ったぐらいには時の流れが1人違ったので仲間いたー!な気分でした!笑
しかもさくらんぼ聴いてるうちにローテンションのツッキー思い出して笑ってしまった。あれ何年前?影山フェイントの件でやったんだよね、確か。涼太郎くんのおふざけスイッチが入っちゃったあの時……

・愚痴大会でアンゴラ村長に「思いっきり動線邪魔してましたよね?」と涼太郎くんが言っていたので2回目の時めっちゃ見てたら、全力で通さないようにしてるアンゴラ村長が見えて笑ってしまった 笑

アンゴラ村長の長ゼリの流れが本当に天才!話し方も椅子倒すタイミングもそのまま上手く言葉紡げなくて焦ってる感じも超リアルだった。だからこそ涼太郎くんがこそっと呟いた言葉を聞いてどうにか言葉を繋げたアンゴラ村長を見て、初見時は本当に台詞が飛んだんだな、涼太郎くんナイスフォローなんて思ったんですよ……あれすら演技だなんて思わないし、それを愚痴大会のネタに持ってくるとも思わなかったよ!!!!!(褒めてる)

アンゴラ村長の縄跳びに合わせて出てくるスーパーはま助!めちゃかわだったし、その後全員出てきたの笑った。涼太郎くんのズッコケ方にも笑った!見ながらいろいろ叫んでいたけど聞き取れなかったのだけ悔しい。「おおーーーーい!!!!」「とんでよ!!!!!」はギリギリ聞き取れたけど他にもいろいろ言ってたよね?音楽に隠れて聞き取れなかった……

・時折思いっきり頭下げてる涼太郎くん。腰からぐっと頭下げるから腰の高さがよく分かる。カテコの挨拶とかでやってたその角度こんなに見れていいの?!な気分でした

・愚痴大会の時に「2.5次元ぽく〜」ってことでメイク濃くしたり「青年館イメージして」とか「イケメン芝居」とかおもしろい話がたくさん出てきててつい笑ってしまった。でも確かに涼太郎くんの発声が最初小劇場って感じではなかった。1人声の出し方が浮いてて、「青年館イメージ」と聞いて納得した面もありました!青年館懐かしいね。

・日陰モノのうた!
楽しかったー!涼太郎くんの振りの癖の強さよ 笑
あれは打ち合わせした結果なのか、それとも自分で振り付けたのか教えて下さい!
そしてなにより浜ちゃん!私がハロプロ育ちなせいもあるけれど、リズムの取り方がすごく安心する(笑)よくよく確認したら踵や爪先で拍取ってた

・思いの吐露をしていたあの場面は、本心ですか、それともただの台詞ですか。8月のリボステとモデルドリームズ以降12月まで舞台なかったのは事実なんだよね……悩んで悩んで本当にお芝居から距離を置いていたのか、それとも別の理由で離れててそれを逆手に取った台詞だったのか。きっと今後も明かしてくれない気はするけれど、勝手に深読みして苦しくなって泣きました。涼太郎くんがどう感じているか分からないけれど、私は舞台に立つ涼太郎くんが大好きだよ。

・普通にあのまま本編進めててもおもしろかったと思うので、いつか本編も上演してくれたら嬉しいです!


今年最後に涼太郎くんを観に行くことができて、本当によかった。改めて涼太郎くんが舞台に立ってお芝居をしている姿が大好きだと感じたし、配信では物足りないと思っていた感覚は間違いじゃなかった。劇場に足を運ばないと体験できないことがたくさんあると思い出させてくれてありがとう。
今年の舞台納めが推し納めになることは当たり前じゃないという幸せを噛みしめて今年を終わろうと思います。

日陰モノのうたを聴きながら年越ししたいと思います!
それでは皆様よいお年を!